Honey Body!
「…?」
「噂をすれば、だよ」
「何が?」
「ほら、あれ」
優美ちゃんは、あたしの後ろにあるドアの方を指差す。
「神山龍斗。3回目の登校、か」
「神山…龍斗…?」
後ろを見ると、確かに昨日見た龍斗くんがいた。
あたしが驚いた目で龍斗くんを見ていると、バッチリ目が合った。
「よぉ、蜜姫」
「あ、おはよう」
龍斗くんは静かにあたしの方へ近づいて来る。
「蜜姫、神山龍斗と知り合いなの?」
「知り合いってゆーか…昨日、変な男に絡まれてたのを助けてもらったの」
「どーも。…蜜姫の友達?」
「あ、はい…」
優美ちゃんは、ちょっと緊張したように龍斗くんと話す。
「いや、タメでいいよ。同じ学年だし。あ、もちろん他のみんなも」
今までクラスを包んでいたぴりぴりした空気が、今の言葉で変わった。
みんなが想像してた“神山龍斗”が変わったんだろうな。