Honey Body!



「…てめぇら何してんだ?」


とてつもなく低い声が聞こえた。









「……り、龍斗サンっ!」

あれだけ必死にあたしの腕を掴んでいた男は、パッとあたしから手を離す。




男の視線の先には、ハニーブラウンの髪をした、でかい男が立っていた。




「…そいつ、俺のツレなんだけど」


ハニーブラウンの髪をしたその人は、あたしを指差していう。







「…や、これは…」


「まさか、ホテル連れ込む気だったわけじゃねぇよな、あぁ?」



…怖っ!

思わず耳を塞ぎたくなるくらい冷たい声に、あたしはギュッと目を閉じた。
< 3 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop