Honey Body!

真実



しばらく走っていたら、龍斗たちを見つけた。


まだ少し先を歩いている。



龍斗を探すために走って来たんだけど、追い掛けて話すことも、今呼び止めることもできない。



ただ、仲良さそうに喋っている2人にばれないように、後をつけるしかなかった。




「はぁっ…。何やってるんだろ、あたし…」


結構走ったせいか息は上がっていて、暑い。


体力があるとは言えないあたしにとっては、ちょっとキツイ。


でも、ここまで来て2人を見失うわけにはいかない。



「よしっ」


自分に気合いを入れ直し、尾行を開始した。





ここはまだ人通りが多く、ばれる可能性は低い。


だけどそのかわり、注意しないと見失ってしまう。



見つからないように、注意深く。

2つの事を同時にやるのは苦手だけど、今はそうは言ってられない。
< 45 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop