Honey Body!
「最初は週2くらいの頻度でやってた。けど、だんだん欲が出て、紹介してもらいながらどんどん客増やして。兄貴のチーム入ってヘッドになって、その繋がりとかでもっと客増やして」
「…辛くなかったの?」
「辛いっつか、自分がキモかった。女抱いて金もらって。悪いことだってわかっててもやめない、自分が」
ふーっ
紫煙を吐きだし、タバコを灰皿に押し付け、火を消す。
「今はかなり金も貯まってる。月10万は今も振り込まれてるから、ありがたく使ってるよ」
「…もうやめなよ。ちゃんとバイトして、お金貯めなよ」
「やめられんならとっくにやめてる」
「そんなの言い訳だよ!やめたいって、心から思って無いんでしょ?」
思わずキツイ口調になってしまう。
だけど、自分の心を犠牲にしてまで稼いだお金を使うのは、辛いと思うから。
あたしだったら辛いもん。