【完】最期の嘘
「ねー汐ちゃん、私とアドレス交換しよっか!礼治って分からないこと多いだろうしね!」



「あっ!は…はい。」



大人しめな汐に比べ、いかにもパンクな見た目な美恵。そんな美恵に、汐は少しだけ怖がっているようにも取れる。



「そんなにビビらなくてもいいのに!同い年みたいだしさ、あ!汐ちゃんそういえば、ここだけの話なんだけど、あのシュガビのJも同級生なんだよ!年齢非公開だから秘密だよ?」



美恵は汐の緊張をほぐそうと話をするが、汐の顔は更に引き攣る。



『シュガビ』という単語を聞いただけで胸が裂けそうになった。
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