【完】最期の嘘
「わ、私…ありがとうだなんて言われる資格、ありません。」



「そんなのあんたが決めることじゃない。俺がありがとうって言ってんだ。問題ないし。」



いつまでもうじうじしている汐への対応に困ったハイジは思わず冷たく当たる。



はあー…こういう類の女、やっぱり苦手かも。



恋人の美恵は竹を割ったようなサバサバした女であるためか、ハイジはそんなことを思いながら歩いた。



ぶっきらぼうで、少し繊細さに欠けた、恐持てのハイジ。



そんな、半歩先を歩くハイジに、汐は少しだけ笑みを浮かべた。
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