ラブハンター
帰り道は手をつなぐなんてしない。



ただ隣を歩く。



「猫飼ってたのか」

「飼ってました!!猫って、ひとりで死んじゃうらしくて、2匹共行方不明のままですけどね」

「ふぅん…」

「寂しくないんですかね?」

「自由でいい」

「あたしは愛する人に看取られたいですけど」



若菜は寂しがり屋なんだろうか。



その割には友達の話なんか聞いたことがない。



「毎日俺と会って、友達はいいのか?」

「みんな彼氏がいたり、習い事とかやってるんで。休みの日はたま~に遊びますよ」

「どんなヤツ?」

「明るくて、優しい人たちです。それ以前に、あたしはフレディに会いたいので」

「マジ…やめろ…」

「あははっ!!」



笑った若菜が好きだ。



1日見てても飽きないと思う。



「ケントさんは猫みたいにいなくなったらダメですからね?」

「ん」



お前が猫みたいに急に消えたら、俺はどこを探せばいいんだろう。



若菜のことをよく知らないのかもしれない。



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