ラブハンター
ルカが興奮なんてするのか。



また新たな発見…。



「何でそんなに身軽なの?」

「軽くないし」

「いや、楽々とクルクル回るじゃん…。ダンスしてる悠大って、別人だよね」

「好きだから、ダンス」

「踊ってる悠大、カッコイイ…」



うわっ、それはダメだ。



ルカの口からそんな言葉を聞いたら、照れないわけがない。



今日から、張り切って筋トレ決定。



「2年の体育、授業でダンスあるし、最悪」

「ルカもやる?」

「センスないもん。恥ずかしいくらい」

「見てぇ~」



これからこうやって、ルカと同じ時間を共有する。



何もない今がきっと幸せ。



「手、繋ごうか」

「えっ!?ま、マジ…?」

「なんで照れんの?」

「あんまり…繋いだことないし…」



ルカの手を握ると、照れて俯いて。



こんなカワイイルカ、俺しか知らないかも。



やっぱり嬉しい。



「次は数学教えます」

「よろしく…です…」



これからも一緒。



ゆっくり進んで行きたい。



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