ラブハンター
顔を洗ってから、ぼやける視界にカラーコンタクト。



歯ブラシを間違えないように歯磨き。



最後にワックスで髪をセットする。



これにいちばん時間がかかる。



できあがった頃に、宿敵ケントの登場。



憎たらしいブルーの目。



190近い身長。



フランス人とのハーフらしく、カラダがデカい。



そしてなにより、彫刻みたいなキレイな顔。



「邪魔」

「順番守れよ」

「うるせぇ」

「お前のメシ、食っとくから~」



睨まれた。



ケントはこの辺じゃ知らないヤツがいないほどの強者。



基本的に無口で、ケンカばっかりしてる。



そして強いらしい。



俺より2ヶ月先にここに住んでいた。



俺はコイツがよくわからない。



バスルームを出て、リビングでメシ。



「味噌汁うめぇ」

「そりゃよかったな」

「よっさん、仕事?」

「ん、今日は遅くなる。食事当番、陽だろ?食費用財布、ケントが持ってる」



マジかよ。



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