ずっと大好き…この恋は秘密 …


お昼休み、いつものメンバーでお弁当を囲んでいると

突然、美咲が切り出した。


「みのり、月曜日男の助手席乗ってたでしょ!」


美咲の言葉に
みのりの頭が真っ白になる。


「…なにそれ」


無理矢理作った笑顔がひきつってるのがわかった。


「月曜帰ろうとしたら

みのりが公園脇にいるのが見えて
声かけようとしたら車乗っちゃったから…

一緒にいた人誰?」


悪気がない美咲は
何の疑いもなくみのりに疑問をぶつけてくる。



「…いとこ」


「え、でもなんかいい感じに見えたんだけど…

いとこなんて感じには」


「みのりんとこのいとこ、
一瞬若く見えるけどもうオヤジだよ(笑)

あたしもこないだちょっと見たけど」



美咲の言葉を里奈が遮った。



みのりにアイコンタクトする里奈に気付いて…


みのりが笑顔を返した。



「そ、オヤジだよ。

たまに迎えにきてもらってるんだ」


「なんだぁ、本当にいとこか…

男でもできたかと思ったのに〜」


みのりは美咲に苦笑いして

その視線をお弁当に移す。







『オヤジだよ』



…浅井さん

ごめんなさい。








違う話題に盛り上がる中…


みのりは一人

教習所で働く浅井を思っていた。






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