ずっと大好き…この恋は秘密 …
「みのり、なんか知らない人が呼んでるんだけど…
どうする?
無視しとく?」
月曜日のお昼休み、
みのりがクラスの友達に呼ばれ
振り向いた。
教室のドアの前に遠慮がちに立っているのは
浅井の誕生日パーティーの日から頭から離れない『三谷』だった。
…あたし?
…何の用?
「知らないならほっとく?」
でも弟は無害そうだし…
「ううん、大丈夫」
友達に笑顔を見せると
みのりは食べていたお弁当を片付けて
三谷のいるドアに近づいた。
「あ…ごめんね、呼び出して」
「別にいいんだけど…
何?」
教習所で会った時よりも話しやすい雰囲気にほっとしながら
みのりが聞いた。
「佐倉さん、うちでバイトしてるよね?
兄貴がさ…
やたら佐倉さんの事さぐり入れてくるから…
気をつけた方がいいよ」
「…どうゆう風に?」
少し怪訝そうな顔でみのりが聞き返すと
三谷が躊躇した様子で話し出した。
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