ずっと大好き…この恋は秘密 …

「でも…

浅井さん12番車じゃ…」


みのりの言葉に

浅井が三谷から手帳を受け取りながら答える。


「他の車に乗ることも
たまにはあんだよ。

…手帳貸して」



みのりが呆然としながら手帳を浅井に渡す。



…うそ



どうしよう…



うれしくて…



顔がにやける…





「…変な顔(笑)」


浅井の言葉にみのりは手で顔を隠したが

浅井の目の先にあったのはみのりの手帳だった。


「あっ!ちょっとっ…」


取り返そうとしたみのりをよけて
浅井が車に乗るように指示をする。



「どっちが先でもいいけど…」


浅井の言葉にみのりが三谷と顔を合わせる。



何も言わない三谷に
少しイライラして…


「じゃあ…三谷。

こうゆう時は男からだろ」



浅井に救われ、みのりは後部座席に乗り込んだ。



そして

三谷に道順を指示する浅井の姿を眺めた。




…後ろから見るの初めてだ



隣からだと…

バレそうだからあまり見つめられないけど…



ここからならよく見られる…




タバコの匂いのしない18番車の中で

みのりは浅井の後ろ姿を見つめた。



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