ずっと大好き…この恋は秘密 …

壊れる心…




みのりの家の前につくと浅井が車を止めた。



「自転車降ろしてやるから…

ちょっと待ってて」



それだけ告げて浅井が車から出る。



浅井が自転車を降ろしてドアを閉めた時

みのりも車から降りた。


本当はずっと座っていたかったが…

浅井の困った顔を見たくなかった。



あんな言葉を口にしてしまったのに
まだ自分の中にあるそんな気持ちに少し安心した。



泣きはらした目で浅井を見つめる。



みのりを見つめ返す浅井の目が

とてもつらそうに見えた。




無理して作った笑顔で

浅井が口を開いた。




「…元気でな」



しばらく何も言えなかったみのりだったが

やっとの思いで声を出す。


「浅井さんも…」



少しかすれたみのりの声を聞いて…

浅井はすぐに車に乗り込んだ。




揺らぐ決心を隠すため…



歯をくいしばったままエンジンをかけてハンドルを握る。




一瞬だけ見たバックミラーに少しだけみのりの姿が映り

気持ちが揺れる。





そんな気持ちを振り切るように車を走らせた。





『ごめん』より


『愛してる』の言葉のほうが
頭にたくさん浮かぶ。








本当は離したくなんかなかった。





ずっとずっと


オレの傍で笑ってて欲しかった。




叶うなら…


もっと早く逢いたかった。






そうしたら

誰よりもオレが佐倉を幸せにしたのに…


他の男になんか渡さないのに…







もう何を言っても遅い…








佐倉…



幸せになれよ。










オレの事なんか



早く忘れろ。
















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