ずっと大好き…この恋は秘密 …


日曜日、圭司とシフトが一緒になった。


みのりは少し早めにバイトに行って圭司の姿を探していた。


このあいだの事をどうしても謝りたくて…


圭司の姿を探した。




そして裏の倉庫でやっと見つけた。


「圭司くんっ」


倉庫に響き渡る声に圭司が振り向く。


「声でけぇ(笑)」


笑いかけてくる圭司に…


みのりは言葉が出なかった。





なんで…?


怒ってないの?



あんなひどい事言ったのに…


なんで笑いかけてくれるの…?





初めて…

圭司がすごく優しく笑う事に気がついた。


勝手な先入観を通してしか圭司を見てこなかった自分がとても子供に思えて…





気がつくと涙が流れていた。



浅井と離れてからやたらと涙腺が緩くなっていて…

自分でも涙が止められない。



「何?

また何かあった?」


突然泣き出したみのりを見ながら、圭司が呆れるように笑う。




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