ずっと大好き…この恋は秘密 …
10..優しい時間

ドーナツ



「みのり!!」


駅中に響きわたるような大声で里奈が呼んだ。


「どうゆう事?!

うまくいったって…

付き合うことになったの?!」


驚いた顔で聞いてくる里奈に

みのりが笑顔で頷いた。


「ドーナツ食べながら話すから(笑)」


そう言って興奮している里奈を言いなだめるのが大変だった。




こないだほど混んでいないドーナツ屋の中に

またしても里奈の声が響いた。


「よかったね!!

てゆうか…
本当によかったぁ…」


自分の事のように喜ぶ里奈にみのりが微笑みかける。


「里奈…


本当にありがとね。

里奈のおかげだよ」


里奈は首を横に振って…

その後ニヤニヤ笑った。



「でも浅井さんも手が早いな〜(笑)

さっそく朝帰りって…」


里奈の言葉にみのりが顔を赤くする。


「ってゆうかさ、

やけにカップル多いと思ったら今日クリスマスじゃん。


…あたしなんで昨日も今日もみのりと会ってんの?(笑)」


周りのカップルを煙たげに見る里奈に苦笑いしながら

みのりはカフェオレを口に運ぶ。






…苦い。



まぁたまにはいっか…




なんだか幸せすぎる今が不安で

わざと苦いままカフェオレを飲んだ。





浅井さんのカフェオレが飲みたいな…


今朝入れてくれたカフェオレ。


あたしのだけ甘くしてくれてる事に今朝気づいた。


『佐倉ブレンド(笑)』


そう言って笑う浅井さんに惚れ直したのは言うまでもなく…





にやけながら苦いままのカフェオレを飲むみのりに

里奈がわざと大きいため息をつく。



店内を賑わせるクリスマスツリーがとてもきれいだった。



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