ずっと大好き…この恋は秘密 …


「ここって…」


浅井が車を止めたのは
『Happy Time』と電光掲示板の光るお城のような建物だった。


「…お城?(笑)」


浅井に手を引かれながらみのりが周りをキョロキョロ見回す。


独特な雰囲気を持つ城内の階段は想像よりも狭かった。


「どうぞ」


浅井がドアを開けたままみのりを中に入れる。


ドキドキしながら部屋の中に入ったみのりの目に飛び込んできたのは…

普通のホテルと変わらない光景だった。


「…ベッドが丸い」


ビジネスホテルと違うところを強いていえばそれくらいだった。



…お風呂も丸い。


みのりがパタパタと部屋中を見回っているのを見て

浅井が笑う。


「なんかあったか?(笑)」


「ううん。

結構普通なんだね」


バスルームの探検を終えたみのりに

浅井がニヤニヤしながら近づいて言う。


「どんなの想像してたんだよ(笑)」


意地悪な質問にみのりが浅井から顔を逸らす。


「…浅井さんはずいぶん慣れてるみたいだね」


負けじと言い返すみのりに
浅井が笑う。


「やきもち?(笑)

うれしいけど?」


そして膨れているみのりのおでこにキスをする。


「…さっきの続きしよっか」


みのりの返事を待たずに浅井がみのりをベッドに押し倒した。


「まだ『うん』って言ってないよ…」


見上げながら言うみのりに
浅井がニヤリと笑った。


「オレにおあずけがきくと思ってんの?(笑)

…もう待てねぇよ」


キスをしながらみのりの服を脱がせていく浅井に
恥ずかしくなりみのりが目を閉じる。



何度も何度も優しくキスされて…

浅井の気持ちが流れ込んでくる。





『愛してる』




言葉にされなくても分かった。




伝わってくる想いがうれしくて…


うれし涙がみのりの目からこぼれ落ちた。





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