ずっと大好き…この恋は秘密 …


「おまえの親今頃心配してないかな」


浅井がみのりの髪をなでながら言う。


丸いベットはふかふかしていて気持ちがよかった。


「う〜ん…

でも大丈夫じゃないかな。

どっちみち午後からバイトだし
お母さんにもそう言ってあるし…」


「…不良娘だな(笑)」


浅井が笑いながら言うとみのりが浅井の胸を叩く。


「だって…

浅井さんが『会いたい』なんて言うから…」


「みのりだってそう言ったじゃん。

会いたかったんだろ?

…オレに」


優しく…でも意地悪に笑いながら

浅井がみのりにキスをする。


キスだけですぐに火照ってしまう体が恥ずかしくて
みのりがわざと違う話題を出した。


「そういえば浅井さんっていつから一人暮らし?
両親ってどこに住んでるの?」



みのりの言葉に一瞬だけ浅井が顔をあげて…

またみのりの首筋に顔をうずめる。


「県内にはいるよ…

でもうちあんま仲良くねぇから…


オヤジが頑固でさ…

オレと折り合い悪いんだ…」



話してる間も止まらない浅井の唇や指に

話の続きが気になったのにそれ以上聞けなくなってしまった。


薄暗い室内には厚いカバーがしてある窓から少しだけ日が差し込んでいた。



今何時なのか…

親が心配してないか…

バイトに間に合うか…



色々考えなくちゃならない事はあるのに

何も頭に入らなかった。







目の前の浅井さんの事以外…



何も考えられないよ…





みのりの頬を優しく包みながら


浅井が微笑む。


みのりは浅井を見つめ返すのがやっとだった。





幸せで―――…







もう何があっても大丈夫…


そう思えた。









何があっても―――…









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