ずっと大好き…この恋は秘密 …



突然の結婚に…


突然の破局…





ただ


2人の婚姻関係だけが

虚しく続いていた。




「…まだ高校生なんだし

すぐ次のやつが…」


『そんなんじゃない…』


黙っていたみのりが口を開いた。



『…一瞬なんかじゃない。


あたしは本気で浅井さんが好きなんです…


本気じゃなきゃ…

勇気だして告白なんかしない…』



みのりのまっすぐな言葉に…


浅井は笑みをこぼす。



『ちょっとっ…

…なんで笑うんですか?』


「…ごめん(笑)」






「ごめんな…」



浅井の言葉に

みのりは黙っていた。




「…また電話するよ」



浅井の言葉に…


少し戸惑ったようにみのりが返事をする。



『あ、はい…』








…ごめんな。


電話なんか…しなきゃよかったな。



軽い気持ちだって…


勝手に決めつけてた。





『本気で好き』


浅井の頭に

みのりの言葉がリピートする。





一人きりの家の中で…


浅井は目を閉じて



頭の中に流れるみのりの言葉に耳をすませた。






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