ずっと大好き…この恋は秘密 …
3..ケータイ

週に1度の声



浅井に告白してから一週間が経った。



あの夜以降

浅井からの電話はなかった。



もちろん

みのりからもかけてない。



なんとなく…

それが浅井との決まりのように感じていた。



結婚している浅井に
みのりから電話をしたら

そこで繋がりが切れてしまうような気がした。







浅井さんが電話したのは…


多分気まぐれ…



だから

あたしが『好き』なんて言うと
嫌がるかもしれない…



重い女って思われて
もう電話くれないかもしれない…




また気まぐれでも電話をくれるなら…



それでいいから…



それだけでいいから…




だから

もう気持ちは伝えない…










電話のなかった1週間、

みのりは自分の中で
浅井との関係を想像していた。



浅井が望む関係を…




『暇な時の電話相手』


『今時の軽い女子高生』


『都合のいい女』



浅井の望む付き合いは

きっとそうゆう軽い付き合いだと考えていた。





…だって


浅井さんには奥さんがいる…



あたしなんかいらないのに…





なんで電話くれたの?



なんで…


期待もたせるような事するの?











静かな部屋で

みのりが鳴らない電話を握りしめた。






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