ずっと大好き…この恋は秘密 …


じゃあ…


あたしはどうしたいんだろう…




奥さんいるのに

浅井さんからの電話を毎日毎日待って…


お風呂だってゆっくり入れなくて…




未来なんて…

何もない恋なのに…




こんな気持ち…



持ってちゃダメなんだよ…









みのりがずっと持っていたケータイをベットに置き

部屋をでようとした時…



みのりが待ち続けたリトルマーメイドが鳴った。



さっきまでの悲しい気持ちが一気に吹き飛ぶ。



胸を締め付けるうれしさだけが
みのりの気持ちを支配する。



「はいっ」



勢いよく出た電話の向こうに

浅井がいた。



一週間ぶりの大好きな浅井の声…


『元気だな(笑)』



そのたった一言で涙が出そうだった。




気持ちが充電されるように

浅井への気持ちでいっぱいになる。



『おまえ電話嫌い?』


浅井の変な質問にみのりが首を振る。



「なんでですか?」


『や、かけてこないから。

絶対かけてくると思ってたのに』


浅井の言葉に…

みのりが押し黙った。






…かけたかったよ


かけたかったけど…



だってもし奥さんがいたら?


そう思って

何度も呼び出した浅井さんの番号をクリアした。





「だって…

かけにくいです…。


…メールは?」




みのりが浅井の顔色を伺うように
恐る恐る聞いた。





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