薔薇の王女
その報告を聞いた王の落胆は凄く、私には一度だけ会いに来てくださったけど
「出産で身体が疲れてるだろう…休むといい。」それだけ言うと出ていかれました。
私はもう泣くしか出来なくて、こんなにも期待を裏切ってしまって…もぅ王は私の所には来てくれない…


でも生まれた子を見ると、とても愛らしくまだ目がしっかりと見えないのに私の手を握り笑いました。
あぁ…何て可愛い我が子なんでしょう…
私はこの子の名前を決めました。
「貴方はクレアよ、私の愛しい子。」

クレア…貴方だけは絶対に守るから…
< 28 / 625 >

この作品をシェア

pagetop