ロ包 ロ孝
「大した事じゃ無いよ。気にすんな」
「解りました。さわらぬお上にお咎め無しっすもんね。じゃ、行ってきまぁす」
栗原は吹かしていた煙草を灰皿に押し付けるとそう言い残し、東側、ビル周辺の巡回に向かった。
「お咎めって何よ! 栗……もうっ、逃げ足早いんだから。
じゃ、次に若いあたしが働いて来るわね。淳はおせんべ食べて、お茶でも啜って待っててね?」
だから年寄り扱いするなというのに!
しかし取り付く島もなく、里美は栗原が巡回したコースを再び回る為に出て行った。そして30分後、帰ってくる栗原と入れ替えに俺が里美の後に続く。
つまり各チェックポイントは30分と開けずに俺達が通過して、目を光らせる事になるのだ。
ピロロロロ……ピロロロロ
俺が出番待ちをしている間に電話が掛かってきた。
「はいモシモシ『海袋エンジェルス』です。……はいそうです。はい! ええ、随時募集中です。
おお、それは心強い。代表者の方のご連絡先とご芳名を承れますか?」
自警団参加希望第1号だ。幸先良さそうだぞ? 先週大学の柔道部有志が力を貸してくれるそうだ。
───────
「お早うございます。お電話させて戴いた渡辺達也と申します。
早速今夜からでもご協力出来ればと思うのですが」
見た目は刈り込んだ金髪で強面だが、その態度は武道家らしくきびきびとしている好青年だ。
柔道をやっているにしてはほっそりとしているが、微笑んだ瞳の奥に宿したその眼光は、やはり鋭い物が有る。
「助かります。今日で活動3日目なんですが、初日は未遂も含めて3軒も事件が起こってしまいまして……。
圧倒的に人員不足を感じていた所なんです」
「解りました。さわらぬお上にお咎め無しっすもんね。じゃ、行ってきまぁす」
栗原は吹かしていた煙草を灰皿に押し付けるとそう言い残し、東側、ビル周辺の巡回に向かった。
「お咎めって何よ! 栗……もうっ、逃げ足早いんだから。
じゃ、次に若いあたしが働いて来るわね。淳はおせんべ食べて、お茶でも啜って待っててね?」
だから年寄り扱いするなというのに!
しかし取り付く島もなく、里美は栗原が巡回したコースを再び回る為に出て行った。そして30分後、帰ってくる栗原と入れ替えに俺が里美の後に続く。
つまり各チェックポイントは30分と開けずに俺達が通過して、目を光らせる事になるのだ。
ピロロロロ……ピロロロロ
俺が出番待ちをしている間に電話が掛かってきた。
「はいモシモシ『海袋エンジェルス』です。……はいそうです。はい! ええ、随時募集中です。
おお、それは心強い。代表者の方のご連絡先とご芳名を承れますか?」
自警団参加希望第1号だ。幸先良さそうだぞ? 先週大学の柔道部有志が力を貸してくれるそうだ。
───────
「お早うございます。お電話させて戴いた渡辺達也と申します。
早速今夜からでもご協力出来ればと思うのですが」
見た目は刈り込んだ金髪で強面だが、その態度は武道家らしくきびきびとしている好青年だ。
柔道をやっているにしてはほっそりとしているが、微笑んだ瞳の奥に宿したその眼光は、やはり鋭い物が有る。
「助かります。今日で活動3日目なんですが、初日は未遂も含めて3軒も事件が起こってしまいまして……。
圧倒的に人員不足を感じていた所なんです」