君の虚実に恋してる


涙が止まらなかった。

ひどいよ!
全部かっつ先輩のせいだったんだ。
部長が悲しんでたのも先輩のせいだ!


それに、キスするなんて…。


『やっぱ嫌い』


かっつ先輩の声がリフレインする。
嫌いならなんであんなことするの?
どうして?


わたしは初めてだったのに…。


初めてはやっぱり自分が好きになった人が良かった。




それにしても別人みたいでかっつ先輩が怖かった。
わたしをあんなに冷たい目で見たことなんてなかったのに。

猫被ってたのに、という言葉を思い出した。
そういえばひろゆちも知ってそうだったし、部長も真由さんももちろん知ってるはず。


そんなに自分を見せたくないほどわたし、嫌われてたのかな?


純粋に先輩として大好きだったから傷ついた。
悲しかった。
でも、もう戻れないことだけわかった。


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