会いたい

「…!!」

いきなりお母さんは目を見開いた。

「…優?!」

お母さんは優の名前を呼んだ。

「今、指を動かした!!」

キラキラと目を輝かせる。

「お医者さん呼んで来るわ」

そう言って病室を飛び出して行ってしまった。

「優…??」

ゆっくり近づいた。

「優………」

手を強く強く握った。

ピクリと指を動かしたのを見逃さなかった。

「優!?」

何度も何度も名前を呼ぶ。

ゆっくりと目が開く。

「あ…き……、」

「ゆう…」

「ごめんな…」

今にも消えてしまいそうな声だった。

口もとに耳を近づけ一生懸命聞き取る。

「私のほうこそごめんね…」

「あき…な」

私の名前を呼んだ瞬間再びあの甲高い音がなる。

「……あ…きな」

「もう喋んなくていいよっ…」

「あきな…」
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