KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





「有り得ないっ





璃那!先に行っちゃお?」





いきなり話しかけられた姉崎はチラッと俺を見て言った





「う、うん…」





姫華は、姉崎の腕を掴みズンズンよ歩いていった





「鋼柳のせいで、怒っちまったじゃんかよー…」





目を潤ませて俺にそう訴える啓太





「俺のせいじゃねーし…





てか、照れてるだけじゃん」





俺は早足で屋上へ向かう





「て、照れてるのか!?」





啓汰は、俺を追い越して階段から俺を見下ろす





この階段を上れば、屋上だ





「気づかなかったのかよ…





お前、それでも彼氏か?」





というか、人殺しの仕事してんだから、相手の表情見て相手の心情くらい察しろよ





「そっか~…





照れてんのか~





もー…可愛いな、姫華は」









< 235 / 356 >

この作品をシェア

pagetop