KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
「有り得ないっ
璃那!先に行っちゃお?」
いきなり話しかけられた姉崎はチラッと俺を見て言った
「う、うん…」
姫華は、姉崎の腕を掴みズンズンよ歩いていった
「鋼柳のせいで、怒っちまったじゃんかよー…」
目を潤ませて俺にそう訴える啓太
「俺のせいじゃねーし…
てか、照れてるだけじゃん」
俺は早足で屋上へ向かう
「て、照れてるのか!?」
啓汰は、俺を追い越して階段から俺を見下ろす
この階段を上れば、屋上だ
「気づかなかったのかよ…
お前、それでも彼氏か?」
というか、人殺しの仕事してんだから、相手の表情見て相手の心情くらい察しろよ
「そっか~…
照れてんのか~
もー…可愛いな、姫華は」