KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





俺の言葉は華麗にスルーして、一人デレデレする啓汰





「…キモッ」





俺は、そんな啓汰を置いて、階段を駆け上がる





「ちょっ……待てよっ」





どこか聞いたことのある台詞を吐きながら俺についてくる啓汰





俺は、啓汰を無視して屋上のドアを開けた





そこには、既に弁当を食べ始めている姉崎と姫華がいた





「先、食べてるよー」





姫華が、ニカッと笑ってこっちを見る





「姫華ー!」





後から来た啓汰は姫華の機嫌が良くなったと思って姫華に駆け寄る





「何…?」





姫華は啓汰を鋭く睨む





啓汰はピタッと止まって、俺の元へトボトボと戻ってきた





「許してあげなよ」





姉崎が苦笑して姫華にそう言う









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