KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
姉崎は、何故か泣きそうな顔で姫華にそう聞いた
俺は啓汰を抑えながら姉崎の隣に座る
「……ごめん、冗談」
ぺロッと舌を出す姫華
すると、今までの緊迫した空気は嘘のようになくなった
「そう言ったら、啓汰がそんな反応するかと思って…
鋼柳に掴みかかるとか、男らしいとこあるじゃん
見直したよ」
啓汰にニコッと笑いかける姫華は、少し恥ずかしそうだ
「ひ……ひ……姫華ぁぁぁ!!」
啓汰は、目を潤ませて姫華に抱きつく
俺は、そんな様子を呆れながらも見る
「弁当、くれ
こいつらに付き合ってると、昼休み終わる」
俺は、姉崎にそう言って、弁当を受け取る