KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





「何で……姫華…」





さっきからずっと俯いている姉崎が不意に口を開いた





「ん?」





いつの間にか、啓汰は弁当を食べていて、姫華はそんな啓汰を見ながら返事した





「…駿河くんのこと……」





……俺?





姉崎がそう言うと、さすがに異変に気づいたのか、姫華が手を止めて姉崎を見た





「…璃那……?」





姫華は不思議そうに姉崎を見る





俺は、弁当を食いながらそれを見る





啓汰は……弁当に夢中で、こっちの様子に気づいてないみたいだ





「あ……いや……





何でもないっ





ごめんね!」





しばらくすると、姉崎はハッとしたように顔をあげてそう言った





俺は、弁当を食べ終わり、蓋を閉める









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