KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





「あんた、捕まるよ…?」



先生があたしの布団を剥がそうとしたとき、駿河くんが少し怒った声でそう言った




「……初めてだな、お前がそんな事言ったの……



……この子、お前にとって大事な人なわけ…?」



先生は、駿河くんのそんな口調に、少し驚いたみたい




「……大切な人…?ふざけるな…


大切なのは、櫻華と技術と命だけだ」




駿河くんの声の低さに少し驚いた…



でも、それより……


「…お前に聞いた俺が馬鹿だった……



じゃ、この子はいただくよ」



少し弾んだ声がして、先生はあたしの被っていた布団を一気にめくった




「…ほ~……この子が噂の転入生か…」

先生は、少しヒゲがはえていて、目が大きく……


一言で表せば、ダンディーな人だった









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