KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
すると涼は何故か突然周りをキョロキョロと見渡した
「お前、昇がいるからシラ切ってんだろ?」
再び俺に視線を戻して、勝ち誇ったように言う涼
俺は表情を変えずに
「だから、シラ切ってねぇっつーの」
と、溜息交じりに言った
そんな俺を見た涼は、ようやく諦めたのか
「ま、俺が今言わなくても、いずれは分かることだ
せいぜい頑張れよ」
と言って手をヒラヒラさせて、浴室を出て行った
フゥ……危ないところだった……
周りに聞こえないほどの大きさでソッと嘆息する
「……鋼柳、涼と仲良かったんだね…?」
……まだ、昇がいたんだった…
「仲良くはない
……よく保健室に行くから、会うだけだ」
うん、嘘は言ってない
「鋼柳、体調悪いの??」
…うっ……
「……サボりだ」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で言ったのに、昇にはバッチリ聞こえていたようだ…