愛は要らない
愛する手前


「う・・・ん?重い・・・・・・?」


目が覚めて、綾野は体が重いことに気づく

何故だろう?

そう思い、寝ぼけた目を完全に開く


「なんだ、遥のせいか・・・。って、えっ?」


遥に抱きしめられた状態に、綾野は慌てて、腕から逃れる


(び、びっくりした・・・。そういえば、昨日こんな体勢で寝たんだった・・・)


改めて思い出せば、恥ずかしい

綾野はベッドから逃げて、服を早々と着替える

そのまま、眠る遥を残して、寝室を後にした

要は、逃亡


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