愛は要らない


「今日は泊まっていくから、ゆっくり寝てていいよ?」

「この格好で、ですか?」


綾野の不満げな声に、遥は笑う


「もう、熱くないの?」

「・・・・・・大丈夫、です」


自分の頬や首を触って、熱くないことを確認する


「そう?まだ、顔は赤いよ?」

「・・・・・・ッ」


そう言うと、遥が綾野の頬を撫でた

知らず、綾野の体が強張る


「綾野・・・?」

「なんでもないです・・・」


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