愛は要らない


目を泳がせて、綾野は唯一自由になる手で、遥の背中を軽く叩いてみる


「遥・・・?」

「綾野・・・」

「・・・ッ!」


遥の手が、綾野の背中に触れる


「あの・・・」

「黙って・・・」


下着の外される音に、青ざめる

と同時に、熱くなる


(まだ、酔ってるのかな・・・?)


遥のシャツにしがみついて、綾野はギュッ、と目を閉じた


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