愛は要らない


軽く頭を下げて、綾野は豊の私室を出ていった




1週間たち、遥が自宅へ帰ってきた回数は2回

さすがに少ないかなぁ、と丈之助の待つ別宅へ向かう車の中で思う


「それにしても、お祖父さんは突然だな~」

「貴方の血を感じますね」


小説を読みながら、綾野は素っ気なく答える


「会ったことは・・・」

「ないですね。見かけたことがあるだけで」


綾野は、横目で遥を見て、すぐに視線を逸らす


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