一緒
あれから数日が過ぎた。

辺りはすっかり雪も溶けて花が咲いていた。

彼女とは会わんようになった。

後で気が付いたけれど住所も年齢も好みも知らないおんなだった。

ただ親友の婚約者なだけだ知ってたのはそれだけで、あっちがどれだけ僕を知ってたのかもよう知らん。

「熱出したとかびっくりしたんやで」

「なんで?」

「だって自分丈夫やんなあ?いつだって女とおったやん?それみてたらそう思うって」

まあそうやな?

ようみてんなあ。

「なあっどこに惚れたん?言うてみぃ-?」


 ぎゅっ



「きゃっどこ触って…もうっえろ親父やないんやからッ」

「あははよう言うなあお客のくせに色仕掛けしたのそっちやんっ」

「んんっ してませ…やだっまだ…た、た-ちゃん!!」

「はいはい」

僕は風邪を直し彼女に出会った。

サンタに逆ナンを願ったら叶った。

僕はやっぱこんな毎日が楽しいと思う。

あいつのように本気になったらほんまもんのあほになりそうや。



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