逢瀬を重ね、君を愛す
「彩音様…お目覚めですか?」
そこに居たのは20代くら
いの美人な女性。
「…おはよう。桜乃さん。」
薫の知人らしく、分からない事だらけだろうからと、着けてくれた。
「おはようございます。今日はお天気がよろしいですよ。」
桜乃と一緒に入ってきた光は太陽がたくさん含まれていた。
「お庭など、お散歩されては如何ですか?今の時期は」
桜乃が庭を薦める言葉を遮り、彩音が口を開いた。
「…それより、お世話になるんだもん。お手伝いします!!」
彩音の言葉は桜乃を驚かせるのに十分だったようだ。
目を見開いて、数秒間固まっていた。
「彩音様は大切なお客様です。その様なこと、薫様がお許しになるか…」