逢瀬を重ね、君を愛す

楽しそうにはしゃぐ彩音の肩にぽんと手を置かれた。


「楽しそうだな、彩音。」


「え?薫??」


振り返ると薫がいた。
まさか…


「え…もしかして…邪魔した?」

「いや、休憩を入れた。と言うか…何持ってるんだ?」


彩音の頭を軽くポンポンと叩くと、彩音の持っている本へ手を伸ばす。


「あ、勝手に読んでたんだけど…ダメだった?」


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