陽だまりの午後 ~れおん・マロン・ポン太 ある1日のお話~
午後1時を回った頃、お母さんがアタシの前にやってきた。
『どうしたの?』
「お水はどう?新しいの、持ってきたんだけど」
手には、ペットボトルに入ったお水が抱えられている。
『まだあるから大丈夫だけど・・・』
ゲージは大きく開かれた。
半分にまで減ったお水を見て、お母さんが笑顔で呟く。
「入れ替えるから待ってて」
出ていくお母さんを横目に、あたしは開かれたゲージを眺めた。
『―――開いてる・・・よね。』
しばらく、じっと眺めてみる。