すき、と*愛言葉*
――喉がかわいたな…水をのもう。
ベットから降りて自分の部屋をでた。階段を降りてリビングにむかった。リビングのドアをあけると、真っ暗で誰もいなかった。

…あれ、お母さんがいない。買い物かな、

私は水を飲むために台所に向かって足を進めた。コップをとり、蛇口をひねって水をだしてコップにいれた。


ごっくごく…ふぁあ―!
あ―生き返る。コップを流しにおき、自分の部屋にもどろうとしたとき、ふと目にとまった。


テーブルの上になにやら白いかみがある。

なんだろ…これ、紙を手にとると、文字がかいてあった。

あ、お母さんの字だ。

――時間が止まった気がした。目が無意識に大きくなり、口もあんぐりと開いた。今の私は人に見られたら恥ずかしくて飛び降りたい気持ちになるほど変な顔をしてるだろう。


だが、今はそれどころではなかった。

「えっ…」
口からもれた声が部屋に響いた。

はらり、と私の手から紙が落ちた。
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