すき、と*愛言葉*
おとした紙を手でひろい、もう一度目をとうす。
『昔からの夢だった世界一周旅行にいってきます。いつかえってくるかはわかりません。うふ★がんばっちょ!』
ついに内容を理解した私は、階段をあがり、祐の部屋まで走って向かった。ノックもせずに、バンッと音をだしてドアを開けるといすに座っている祐がいた。
「ゆ、祐!!大変、お母さんがお母さんが!!」
「なんだよ姉貴、落ち着けよ。母さんが大変なのは昔からだろ?」
私はなんて説明したらいいかわからなくなり、とりあえず祐にお母さんが置いていった紙をわたした。
「よっよんで!!」
めんどくさそうな顔をしながらしぶしぶ祐は紙をうけとった。
「…これはねぇだろ。」
読み終わった祐が眉間にしわを寄せていった。
「いい年したおばさんがうふ★とがんばっちょって…」はぁ、ありえねぇとつぶやき、額に手をあてた。
…ん?「えっ!気にするとこはそこなの!?内容についてなんかコメントしてよっ!!」
「ん、ぁあ、別に俺には関係ないし、」
か、か、関係ないですとぉっっ!!!