秘密の生徒会探偵団☆
「私は冬香と一緒に彼女たちの母親の行方を探し続けたわ。
だけど、所詮は中学生。
情報網なんてたかが知れてる。
だけど私は1人で彼女たちが昔住んでいたアパートに行ったの。
その時に大家さんから話しを聞いたわ。」
その言葉をいうと、長畑さんは今まで以上に顔を歪めた。
唇を噛み締めている姿はとても刑事とは思えない。
「あんたまだ何か知ってるんか?」
勇斗が諭すように先を促す。
「彼女の母親は多額の借金を抱えていたらしいの。
そのせいでしょっちゅう取り立てを迫られていたらしいわ。
そしてその借金をしていた相手があんまりというか、世間でいうヤミ金だったのよ……。
きっと彼女の母親は2人の安全を考えた上で施設に預けたのよ。」
言い終わると、長畑さんは膝をついて泣き崩れた。
「やっと……
やっと光を見つけたはずだったのに!!
どうして……っ。
どうして2人はあんなに苦しまなきゃいけないのよ……っ」
勇斗がハッとした顔になる。
「なぁ、あんた。一体どういうことや!!」
勇斗は長畑さんの肩をガッと掴んだ。
「さらちゃんの引き取られた家……。
あそこの夫妻は彼女たちの母親にヤミ金を貸した張本人よっ!!」