秘密の生徒会探偵団☆



「はい、紙とペン。」


「ありがとう。」




そういってあたしは、まさ兄が渡してくれた紙とペンを受け取った。




「由比ちゃん。まず、その由比ちゃんの推理を聞かせてくれないかしら?」

「えっと……あたしがピンときたのはメールなんです。」




あたしは単刀直入にいった。



「メール?」



思った通り、みんなは全くわからないという顔をした。



「はい。メールを、特にケータイを使う人が必ずすることです。」





しばらく沈黙が続いた。
みんなは返す言葉が見つからないらしく、あたしはそのまま続けた。







「えと……じゃあ、陵。
ケータイで自分の名前をゆっくり打ってみて。」


「え、俺?」



いきなりの指名で驚きつつ陵は自分のケータイをとりだした。






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