秘密の生徒会探偵団☆
「なんか、悲しい事件だったね……」
「うん……」
あわただしくなった遊園地のなかで、あたしは七海とポツリと立っていた
「あっ、こんなとこにおったわ」
「勇人っ」
そこに駆け寄ってきたのは勇人だった
「長畑さんが2人探してたで。
なんでも話があるってことらしいけど……」
「そう……」
「お、おぉ」
明らかに元気のないあたしたちを見て、勇人はため息をついた
「俺らがへこむ必要はないんちゃう?」
「え?」
「だって俺らがいなかったら、そもそも事件は解決してないし、さらちゃんは姉さんに会う前に殺されてたかもしれん
これが1番いい選択やったんや」
俺、先にいってるで
そういうと、勇人は警察の人たちにまぎれて消えてしまった
「……勇人の言うとおりだよ。
あたしたちは最大限の力を出したんだから
後悔することなんて何も無いよ」
「七海……」
「いこっか、由比」
そういって七海はあたしに手を差し出した