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日常?

~日常~


「おかえり~琴菜」

教室に帰ると、数人に囲まれた。みんな期待に目を輝かせている。

「え~と、…ただいま」

「こーそく違反!?」

その中でも、クラス1派手なえりなが聞いてきた。

「違うよ。えりなじゃあるまいし!なんか人違いだったみたい」

適当に誤魔化すが、みんなすぐに納得したようだ。

「え~?一時間目サボれてラッキーだったね」


「あ、テスト返ってきた?」

一時間目は国語だったか…。

「返ってきてないよ。長岡せんせー丸つけ遅いじゃん?」

長岡先生はもうすぐ定年に手が届きそうなおじいちゃんで、とても優しい。
生徒にわりと人気があるが、いかんせん丸つけが遅いのだ。

「そっかぁ。でも次英語返ってくるね?」

「うわ、やめてよ!今回ヤバかったんだよね…」

「まぁ一緒に再試受けよう」

他愛ない話を切り出せば、案の定のってくれた。

「そんなこと言って、えりな頭いーじゃん」

みんなで笑ったところで、ちょうどチャイムが鳴る。
慌てて席に着いた。


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