MEMORY


「そんなブサイクな顔すんなよ」

『元々ですけど?』

「そーだな」


そう言って笑い出す黒澤君…
いまいち謎が掴めない。


「特別だからな」

『特別…?』

「俺がピアノを人前で弾くのはお前だけ」

『あたし…だけ?』

「そう」

あたしだけ…?

それって…



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