あなたが好きなはずなのに
もしかして、都子・・・さん?


「涼太と母さんと。」


「えっ?香おばちゃん?!」


私は何故だかホッとした。



の前から、私の頭の中から都子さんが離れてくれない。


忘れようとする度に思い出す。


でも、今日はずっと一緒。


隆志は私から都子さんを忘れさせてくれるはず。



「早く帰ろうっか?」


「花音もその気になった?」



隆志は私に微笑む。


いつもは“そんなこと!”と否定するけれど・・・私は早く隆志のものになりたかった。


この不安から救ってもらいたかった。




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