セツナイロ
「おっはー」
何時もよりも少しだけ高めのテンションで教室に入った。
「ユズ!!」
その瞬間あたしに抱きついてきたのはルナだった。
「もう大丈夫なの?
怪我してない?
どこか痛いところは?」
あたしの顔を涙を浮かべながら心配げに眉を下げて見るルナ。
「もう!
大丈夫だよっ!」
そんなルナに作りものの元気でブイサインをして見せた。
「ユズ…
お前なんで倒れるまで気付かなかったの?」
どこか寂しげな笑顔を浮かべて、あたしの頭に手を置いたアスカ。
「それは…」
あたしは答えられずに、目線を下げた。
少しの沈黙。
「うぃーっす。」
その重たい空気を破ったのは、ハルキの軽い声だった。