【長編】好きって言って



そう思ってあたしは、これからも今までどおりの関係で行こうと思うよ。




きっと……輝もそのつもりだと思うから。




だからちゃんと好きな人に出会って、幸せになってよね。




それがあたしの心の中の輝への願いだよ。




フッと笑みを溢しながらソファーに座っていると、耀がお風呂から上がってきた。




濡れた髪をタオルで優しく拭きながらあたしの表情に気付くと優しく微笑んだ。




「……何笑ってるの?」




そう言って優しく甘い香りを香らせている耀があたしを後ろから抱きしめた。




あたしはその香りに包まれて気分が落ち着く。




あたしは温かい耀の頬に触れながら首を振った。




「ううん……。何でもないよ?」




そう言って優しく耀の頬にキスした。





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