スキ時々キライ


「大丈夫?」

春輝は冷静に私を見つめた。
久しぶりに合った目。
久しぶりに話した。
久しぶりに春輝に触れた。

「ごめん!!ちょっと…」

私が慌てているのを見て春輝は笑って近づいた。

「…え??」

春輝が私を…。
抱きしめてる…。
春輝の香水の香りが私の中で広がる。

「…春輝」

いくら名前を呼んでも春輝は返事してくれなかった。
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