幸せのカケラ
50年後
仕事帰り。
いつもの様に電車に揺られ、窓の外に流れる、いつもと同じ景色を眺める。
午後6時過ぎ。
まだ夕方の時間帯だと言うのに、街はすっかり夜の姿へと変化していた。
日照時間が、もうかなり短くなったのだろう。
冬だなと、ふと思う。
揺れる車内。
吊り革を握る手に力を込める。
自宅がある街にある、いつも降りる駅を通り過ぎる。
毎月、第2金曜日の習慣だ。
月の第2金曜日は、君との外食の日。
結婚して4年。
毎日、家事を頑張ってくれている君への、僕からのプレゼントと言うのだろうか。
この日の夜だけは、3歳の娘を君の両親に預けて、二人で食事に行く。
ほんの3〜4時間くらいだが、君は毎月、楽しみにしているみたいだ。
今朝は笑いながら
“今日は夕飯の買物に行かなくていいね”
なんて言っていた。
娘を産んでから、なかなか自分の時間を持てない君。
それでも、毎日笑みを絶やさず頑張ってくれている。
そういえば、家庭円満を握るのは、母親の明るさだなんて話を聞いた事がある。
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いつもの様に電車に揺られ、窓の外に流れる、いつもと同じ景色を眺める。
午後6時過ぎ。
まだ夕方の時間帯だと言うのに、街はすっかり夜の姿へと変化していた。
日照時間が、もうかなり短くなったのだろう。
冬だなと、ふと思う。
揺れる車内。
吊り革を握る手に力を込める。
自宅がある街にある、いつも降りる駅を通り過ぎる。
毎月、第2金曜日の習慣だ。
月の第2金曜日は、君との外食の日。
結婚して4年。
毎日、家事を頑張ってくれている君への、僕からのプレゼントと言うのだろうか。
この日の夜だけは、3歳の娘を君の両親に預けて、二人で食事に行く。
ほんの3〜4時間くらいだが、君は毎月、楽しみにしているみたいだ。
今朝は笑いながら
“今日は夕飯の買物に行かなくていいね”
なんて言っていた。
娘を産んでから、なかなか自分の時間を持てない君。
それでも、毎日笑みを絶やさず頑張ってくれている。
そういえば、家庭円満を握るのは、母親の明るさだなんて話を聞いた事がある。
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